『名探偵コナン』の人気キャラクターのひとりである赤井秀一は、ある事件をきっかけに死亡したと思われていましたが、実はトリックを使って生き延びていました。今回は、そのトリックや華麗なる復活劇についてご紹介していきたいと思います。
目次
偽装死のトリック

引用:https://conanfan.xyz/chara/akai/
いきなりですが、偽装死のトリックについてご紹介していきます。
①代わりの遺体の存在
死んだことにするのですから、当然遺体が必要です。では誰の遺体を使うのかというと、
水無怜奈を探すために組織が送り込んだ楠田陸道という男の遺体です。
FBIに正体を見抜かれた楠田は、拳銃自殺しました。その遺体を利用したわけです。
②空砲と血糊
赤井暗殺に際し、組織の幹部であるジンは実行役である水無に頭を撃つよう命じました。
それをあらかじめ予想していたコナンの計画によって、
実はCIAから潜入捜査していた(つまり「味方」だった)水無の拳銃は空砲に変えられ、
赤井のニット帽には血糊が噴き出す仕掛けが付けられていました。
実は赤井の偽装死は、
組織から潜入捜査官ではないかと疑われている水無を守るためでもあったのです。
③楠田の遺体と入れ替わる
空砲で撃たれたあと、水無が赤井の車に爆弾を仕掛けて後始末している間に、
赤井は自分の服を着せておいた楠田の遺体とタイミングよく入れ替わり、
水無の車に乗って現場を離れました。
爆弾によって車ごと遺体も燃えてしまうため、
人相では遺体の確認ができなくなります。
④楠田の遺体を赤井だと誤認させるために
いくら本人の車の中で遺体が発見されたといっても本当に本人とは限りません。
そこで利用したのが「指紋」です。
楠田は生前コナンの携帯に触れたことがありました。
そこで、赤井もコナンの携帯に触ることろをFBIの同僚たちに見せました。
このとき、指先にコーティングをしていたため、実際には赤井の指紋は残っていません。
遺体の焼け残った指の指紋と、コナンの携帯についた指紋が一致することで、
遺体は赤井だと誤認させることができます。
どうやって身を隠していた?

引用:https://turu36.com/2020/04/04/shuichi-akai-okiya-appearance-time-voice-strange-voice-machine/
「敵を欺くには味方から」という考えのもと、
FBIの同僚たちにも最初は偽装死のことを伏せていた赤井秀一。
ここからは、
実は正体を隠しつつも近くにいた赤井の身の隠し方についてご紹介していきます。
①ズバリ!変装術を使って他人に成りすましていた
コナン(新一)の母親である工藤有希子は元女優です。
女優時代役作りのために変装術を習得していた有希子協力のもと、
赤井秀一の顔を全くの別人に変装させていました。
最初は有希子が施していましたが、次第に赤井自身で変装できるほど上達したそうです。
②変声機を作ってもらった
顔は変装できても声は赤井秀一のままでは気付かれてしまう可能性があります。
そこで頼ったのが、コナンの良き理解者で協力者でもある阿笠博士です。
彼が発明してくれた「チョーカー型変声機」を使うことで
声もまったくの別人にすることができました。
変装術と変声機で姿を変えた赤井の仮の姿が「沖矢昴(おきや すばる)」です。
はじめは阿笠博士宅の近所のアパートに住んでいましたが、
火事で焼失してしまったため、現在は工藤邸に居候しています。
偽装死をすることにした経緯

引用:http://www.conan-jiten.info/post-1208/
そんな赤井がなぜ偽装死をすることにしたのかというと、2年ほど前までさかのぼります。
赤井は諸星大(もろぼし だい)という偽名を使って5年前から2年前までの3年間、
コナンが追う組織に潜入捜査していました。
しかし、2年前に仲間のちょっとしたミスでFBIであることがバレてしまい、
潜入が途切れてしまいます。
組織としては、組織の情報を知っているであろう赤井が生きていては
情報漏洩の恐れがあるので困ります。
そのため、赤井暗殺の機会を秘かに伺っていました。
そして、FBIが匿っていた組織の女「キール」こと
水無怜奈の奪還と合わせて赤井暗殺計画が動き出そうというとき、
赤井とコナンが協力して「赤井秀一は死んだことにして姿を隠す」ことを計画したのです。
赤井秀一とは?

引用:https://www.cinemacafe.net/article/2019/12/05/64786.html
赤井秀一(あかい しゅういち)はFBI捜査官で、
同じ組織を追う者同士ということで主人公のコナンに味方する形で接点を持ちました。
左利きのスナイパーで、有効射程距離は1300ヤード(約1200m)の凄腕です。
名前の由来は『機動戦士ガンダム』の登場人物である
シャア・アズナブルの異名「赤い彗星」と、シャアの担当声優である池田秀一さんから。
原作者の青山剛昌先生が大のガンダムファンだったためのネーミングです。
ちなみに、赤井の担当声優も池田秀一さんです。
青山先生もお気に入りのキャラクターです。
簡単に死ぬわけがなかった!青山先生のお気に入りキャラ

引用:https://www.cinematoday.jp/news/N0122767
今回は赤井秀一の偽装死についてお話してきました。
当時は本当に死んでしまったと思った人も多かったでしょう。
しかし、よく考えてみれば「実は生きている」ことの伏線はちゃんとありました。
赤井が撃たれた「来葉峠」はホームズが宿敵のモリアーティ教授とともに落ちた
「ライヘンバッハの滝」のオマージュだったり、
沖矢昴につけられたあだ名が「赤い人」だったり…。
そもそも赤井秀一は青山先生のお気に入りのキャラクターですから、
設定とはいえそう簡単に死なせるわけがありませんよね。
読み返してみると細かな伏線がたくさんあります。
ぜひ皆さんもご自分の目で確認してみてください。