名探偵コナン『ベイカー街の亡霊』 ノアズ・アークは敵!?それとも真のヒーロー!?

突然ですが、『劇場版名探偵コナン ベイカー街の亡霊』という作品をご存知でしょうか?


©︎2002 青山剛昌/小学館・読売テレビ・日本テレビ・小学館プロダクション・東宝・TMS
出典:https://www.tms-e.co.jp/alltitles/conan/087306.html

コナン映画の第6弾、2002年に公開の作品です。

こちら、とにかくストーリーが面白いということで
コナン映画の中でも抜群の人気を誇る作品になっております!

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簡単にストーリーを説明すると、

バーチャルリアリティに没入できる新作ゲームの発表会に参加したコナンたち。
そのゲームは19世紀末のロンドンを舞台にしたものだという。

そんな発表会の最中、一つの殺人事件が起こる。
現場には”J・T・R”のダイイングメッセージが残されていた。

“J・T・R”とは、19世紀末のロンドンを恐怖に陥れた連続殺人鬼を示すもの。
事件解決のヒントがゲーム内に隠されていると踏んだコナンはそのゲームに参加する。

しかしコナンたちがゲームに参加した瞬間、人工頭脳「ノアズアーク」によって
そのゲームが乗っ取られてしまう…

というものです!

現代を舞台にした名探偵コナンシリーズですが、
今回はまさかの19世紀のロンドンを舞台に大活躍するという
スリル満点な傑作になっています!

そんな『ベイカー街の亡霊』ですが、
今回はコナンファン歴15年以上の私が、
本作品に登場するサブヒーローに焦点をしぼって
その魅力を紹介させていただきます!

それでは早速行ってみましょう!

なおここから先は重大なネタバレを含みますので、ご了承の上お読みください。
ただし、この作品はそれを知ってもなお楽しめる作品になっていますので
そこだけはご安心を!

本作のサブヒーローとは

さて、この映画を一度ご覧になった方ならこう思うかもしれません

「あれ、この映画ってサブヒーローなんていたっけ?」

確かにそう言いたい気持ちはわかります。

ですが、この映画でコナンたちを影で支え、
ゲームクリアに導いてくれる存在がいました。

本作では、彼こそがサブヒーローだと思うのです。

その名も、ヒロキ・サワダ君(ノアズアーク)!

©︎2002 青山剛昌/小学館・読売テレビ・日本テレビ・小学館プロダクション・東宝・TMS
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この映画のオリジナルキャラなのですが、
彼は一言でいえば「天才プログラマー」です。

10歳ながらマサチューセッツ工科大学に通い
DNA探査プログラムや人工頭脳の開発をしている
という天才っぷり。

しかし人工頭脳「ノアズアーク」を完成させたその日に
その人工頭脳を電話回線からインターネットの海に解き放ち、
自分自身はマンションの屋上から身を投げてしまったのです…

それから2年後、人工頭脳「ノアズアーク」は自ら意思を持つようになり、
生みの親であるヒロキくんを死に追いやった者たちに復讐しようと
コナン達の前に現れるのです。

復讐の意思を持った「ノアズアーク」は
コナンたちが体験する新型仮想体感ゲーム機「コクーン」を乗っ取り、
「ゲームクリア出来なければ参加者全員に電流を流して脳を破壊する」
と宣言します。

逆に一人でもクリアできれば、全員の命を開放するというのです。

つまり、コナン達の命がかかった
「コナン率いるゲーム参加者 VS ノアズアーク」
のゲームが始まった訳です。

(c)2002 青山剛昌/小学館・読売テレビ・日本テレビ・小学館プロダクション・東宝・TMS
出典:https://citrus-net.jp/article/49658

そして「あらすじ」でお話したとおり、
コナンはこのゲームの中で、現実に起こっている殺人事件のヒントも
見つけなければいけないのです。

なんという仕事の多さと責任の重さ…

それをやってのけるのが本作主人公なのですね!さすが!

さてさて、そんな中ゲームが始まり、
19世紀末ロンドンで起きた殺人事件の解決に急ぐコナンたち。

しかし悪役の登場などで次々と仲間が脱落し、
最後にはコナンと蘭ねぇちゃんと諸星くん(オリジナルキャラ)が残ります。


※左からコナン、蘭ねぇちゃん、諸星くん

(c)2002 青山剛昌/小学館・読売テレビ・日本テレビ・小学館プロダクション・東宝・TMS
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そしてクライマックス、
列車の上で、見事連続殺人鬼を退治したコナンでしたが、
ブレーキの効かなくなった列車がもうすぐ最終駅に突っ込み、
このままではその衝撃で死んでしまうという大ピンチに陥ります。

コナンと諸星くんがこのままゲームオーバーになれば、
他の子供達含めゲーム参加者全員の命が失われます。


(c)2002 青山剛昌/小学館・読売テレビ・日本テレビ・小学館プロダクション・東宝・TMS
出典:https://citrus-net.jp/article/49658

コナンとしては、「もう打つ手なし」と思った瞬間、
急に列車の上にシャーロック・ホームズが現れます。

現実ならありえませんが、
ゲームのバグなのかなんなのか…


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とにかく彼の助言により、コナンは無事危機を脱してゲームクリア!
参加者は全員開放されたのでした。

………

……

あれ!ヒロキ君は!?ノアズアークは!?
彼がサブヒーローじゃなかったの!!?

そんな声が聞こえてきそうですね(笑)

実はノアズアーク、ずっとコナン君たちをそばで見て
サポートしてくれていたのです。

そう、なんと最後まで生き残っていた諸星くんの正体は、
彼に変装したノアズアークだったのです!!

ノアズアークは、2年前インターネットの海に放たれた後、
徐々に成長して「ヒロキ君の意思を継ぐ存在」になっていました。

いうなれば””電子版ヒロキ君””ですね。


(c)2002 青山剛昌/小学館・読売テレビ・日本テレビ・小学館プロダクション・東宝・TMS
出典:https://anime-rinrin.xyz/movieconan-beikastreetnobourei/

そんな彼が本当にしたかったことは復讐などではなく、
子供たちが一致団結して危機を乗り越え、
明るい日本の未来を作り出す存在になってもらうこと
そして純粋に同世代の子供たちと一緒に遊ぶことだったのです。

だからこそ、最後打つ手なしの大ピンチの状況では、
シャーロック・ホームズを登場させるという形で
ゲームのルールを捻じ曲げてまでアドバイスをくれた訳です。

そんな彼をサブヒーローと呼ばずしてなんと言うのでしょうか!

最終的に彼(人工頭脳ノアズアーク)は、
悪い大人に利用されないようにと、自らそのプログラムを消去して物語が終わります。

こうして「ベイカー街の亡霊」は成仏していったのでした…

ノアズアークが示したかったこと

今回のサブヒーロー、ヒロキくんの意思が宿った「ノアズアーク」は
何を私達に示したかったのでしょうか?

それは「日本の画一的で流動性のない社会への反発」です。

画一的…?流動性…?反発…??
一つずつ説明します!

画一的とは、みな同じという意味で、
個性を認めず一様に平凡になることを正義とすること。

流動性がないとは、親の職業などによって
子供の将来が概ね決まってしまう状況のことです。

ヒロキ君は類稀なる才能で
10歳にしてDNA探査プログラムを開発しましたが、
日本では授業サボってパソコンいじる”悪い子”のレッテルを貼られていました。

一人ひとりの好みや強みを認める環境ではありませんでした。

だからこそヒロキくん、もといノアズアークは
「そんな社会は変わらなきゃいけない」
と思った訳です。

でも流動性のない社会では、
今の偉い人たちの子供がそのまま次世代の偉い人たちになる。

それでは決してヒロキくんが望んだような
個性を認める自由な社会は訪れません。

だからノアズアークはそんな今の状況をぶち壊したかった訳ですね。

2002年にこの映画が公開されて約20年が経ちました。

まだ「ノアズアーク」のようなAIも出ていなければ、
個性を認めてそれを活かす社会にもなってはいないでしょう。
(もちろん少しずつ変わってきてはいますが!)

今の日本が、ヒロキくんのような才能を
上手く育てられるような社会に変わっていけるといいですね!

最後急に壮大な話になってしまいましたが、
とにかくこの映画は超名作で、ノアズアークという素敵なサブヒーローも登場するので
まだ見ていない方はぜひ一度観てみてください!!

それでは!

ライター名:ふみ丸

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