みなさんは精油がもたらす効果を知っていますか?
筆者がアロマテラピーはおろか精油についても無知だったときはこのようなイメージを持っていました。
・いい匂いを嗅ぐとストレスが無くなるのかな?
・アロマで疲れた心を癒してくれそう…
・前向きな気持ちにさせてくれるといいな…

その当時の筆者は、とにかく日々の疲れから解放されたくて、癒しの空間を作りたい思いからアロマテラピーを学んで生活に取り入れようとしました。ところがアロマテラピーに必須の精油について知っていくうちに、精油がもたらす作用がとんでもなく凄いことがわかったんです。
ではそんな万能な精油の効果や効能についてご紹介します!
目次
こんなに凄い!精油の効果と効能
精油は植物から抽出された100%天然の芳香物質でエッセンシャルオイルと呼ばれています。精油の種類もさまざまで、それぞれが独特の香りや性質を持っていると言われています。たとえばある精油の香りを嗅ぐとやさしい気持ちになり、リラックスできるとします。
そしてそれは身体にも鎮静効果として現れてきます。さらに別の精油の香りを嗅ぐとスッキリして、身体にも刺激が与えられ活性化する…といった仕組みです。
そう、精油は香りを嗅ぐと気持ちの変化、身体への変化と好転していくのです。
精油の主な作用をまとめてみました。
強壮作用
・身体の機能を活性化したり強化してくれる作用
抗ウイルス作用・抗菌作用
・ウイルスや細菌の増殖を抑えてくれる作用
殺菌作用
・人体によって有害な細菌などの病原体を殺してくれる作用
鎮静作用
・神経系の働きを鎮めて、心と身体をリラックスさせてくれる作用
鎮痛作用
・痛みをやわらげてくれる作用
免疫賦活(ふかつ)作用
・免疫の働きを強め、活性化してくれる作用
収れん作用
・皮膚を引き締めてくれる作用
保湿作用
・皮膚の潤いを保ち、乾燥を防いでくれる作用
ホルモン調整作用
・ホルモンの分泌を調整してくれる作用
消化促進・食欲増進作用
・胃腸の消化活動を活発にして食欲を増進してくれる作用
虫よけ作用
・虫を寄せつけない作用

代表的な作用を挙げてみました。リラックス効果だけだと思っていた精油がこんなに幅広く私たちの心や身体の機能を向上させてくれることがわかりますよね。また多くの女性が抱える月経前症候群(PMS)もホルモンバランスを整えてくれる精油によって不快症状をやわらげてくれます。いままで薬を飲むことで抑えてきた病気や不調を精油でケアできたら、こんなにうれしいことはありませんよね!
どうして精油を嗅ぐと心と身体に効果がでるの?
心と身体にいろんな効果をもたらす精油ですが、嗅いだだけでなぜこんなに効果がでるのでしょうか?
精油の作用する経路は大きく分けて2つあります。
①嗅覚器から脳へ伝わる経路
まず香りは鼻の嗅上皮にある多数の嗅細胞で受容されて電気的信号(インパルス)に変換されて、嗅神経を通って脳におくられます。さらに香りのインパルス群が脳の大脳辺縁系という身体の基本的な機能を司る領域と視床下部まで到達するのです。
大脳辺縁系は海馬・扁桃体などが含まれますが、これは記憶の処理にかかわる部位や快・不快、恐怖など気持ちを司る部位になります。視床下部は、自律神経の働きを調整するところで体温調節や内臓の働きに関係しています。
②皮膚などから身体へ伝わる経路
皮膚の表皮は異物の侵入を防ぐためにバリア機能を備えています。精油の成分は分子構造が小さく、また親和性のため皮膚に浸透します。オイルマッサージなどで使用する精油もダイレクトに浸透するので、効果が早いと言われています。ほかにも香りを嗅いだときに呼吸とともに吸い込んだ精油成分は、一部体内に吸収されます。そのあと身体の組織や器官をめぐり代謝されます。口から入った精油成分は口の中、喉、食道、胃、小腸などの消化器の粘膜から血管に入って血液循環によって全身に伝わります。

このように、どちらの経路も素早く効果を出してくれるので、気持ちを落ち着かせたいときや身体を休めたいときには精油を使うことをおすすめします。
精油が人を幸せな気持ちにしてくれるワケ
さらに精油のうれしい効果があります。それは精油の匂いを嗅ぐと幸せ度がアップすることです。さきほど精油の効果・効能で説明したホルモンバランスを整える作用がこの幸せ度にも関係しています。この「幸せホルモン」と呼ばれるものの正体はオキシトシンというホルモンです。このオキシトシンが精油を嗅ぐことで分泌されて、副交感神経の働きが活発になり、自律神経のバランスが整いやすくなります。さらに不安やストレスをやわらげてくれる効果もあるので、より幸せな感情が出やすいというデータがあります。
このように精油が持つ効果や効能は、わたしたちの想像をはるかに超えるほど素晴らしいものです。精油を使って毎日を幸せにしていきましょう!